アーサー・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険』(東京創元社)

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全世界のミステリーの金字塔

いまさらですが、偉大なミステリーの古典を紹介させてください。イギリスの作家アーサー・コナン・ドイルがベーカー街の名探偵シャーロック・ホームズを19世紀の世紀末に創造して以来、彼の活躍を描いた短編と長編の数々はいまだ衰えない人気を誇っています。

人気の原作ゆえに、主要な出版社だけでも、数多くの翻訳版が出版されています。あまりに多くて目移りしてしまいそうですが、自分の好みの訳書を選ぶのもよいし、すべてを読破するのもよいでしょう。中には、自分は原書派という方もいると思います。なんにせよ、様々な角度から何度でも楽しめるのがホームズの魅力といっても過言ではありません。

その中で、わたしは東京創元社から出された阿部知二さんの翻訳したシリーズをおすすめしたいです。たしかに言葉遣いや表現に古臭さを感じるかもしれませんが、逆にそれが19世紀のロンドンを舞台にした本作の時代的な雰囲気を醸し出していると思うからです。

本編には12作の短編がおさめられ、そのどれもが傑作と呼べるものですが、とくに「赤髪連盟」「唇のねじれた男」「まだらの紐」はその独特な着想や展開の怪奇さから特に評価が高いです。読みなれてくると、探偵ものとしての推理のおもしろさだけでなく、主人公の一筋縄ではいかない人物像や助手のワトソンとの友情、大英帝国と首都ロンドンの繁栄ぶりや当時の社会風俗など興味の対象が尽きず、自然と作品を深く掘り下げたいと思うようになります。そうなればあなたも立派なシャーロキアンといえるでしょう。

現在、阿部知二版は電子書籍としてアマゾンで購入できます。

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